養老孟司氏の講演

 以前、松本で講演会があったときも聴かせていただいたが大きい会場であったのでイマイチ隔靴掻痒の感があった。
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 今日は高遠町のやますそ会館(100人くらいの会場)だったので講師との距離も近く分かりやすかった。サービス精神に満ちたくだけた話や冗談を交えて本質的な話を織り交ぜていく話術は流石である。

 一番前の席に座って質問まですることが出来て幸せな一日であった。忘れないうちに面白かった話をメモしておく。
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*出遅れた人がよく物事を理解できる。養老氏自身にも出遅れ感があるという。麻生氏や鳩山氏は出遅れ感はなかろう。
*タンパク質を含めて人間の体は半年でそっくり入れ替わっている。昨日の自分と今日の自分は違う。
*フィクションや嘘のなかで真剣に真面目に考えることが出来る。水戸黄門で泣けるが隣人の夫婦喧嘩で感動はできない。西洋ではどんな田舎でも教会や劇場は立派である。フィクションの世界でこそ真面目に考えられて感動できる。宗教は壮大な嘘というものか。

*河合隼雄氏は、カウンセラーのコツは「相づちの打ち方」と答えた。
また、私は嘘しか言いませんという。それは本当?

*感覚は違いを求め、意識は同じを求める。犬は名前を呼ぶ人の音程を聴く。従って呼ぶポチは全て違って聞こえる。

*言葉を使うために「時間」と「空間」を用意した。だからカントはその二つはアプリオリであると看破した。

*アキレスと亀の逆理は時間を目で図で説明するための矛盾である。
それは、ハイゼンベルグの不確定性原理の問題でもあり、ハイゼンブルグはそれをしっていた。エッセーに書いてあるらしい。
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