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神無月

 出雲の国に神様が集まってしまって全国からいなくなる神無し月の意味だと思っていた。
 でも、これはどちらかというと俗説らしい。神を祭る月、神の月の格助詞「の」が「無(な)」になったというのが有力。

 英語では、ご存知october。八番目の月ということである。以前にも話したように昔の暦は2ヶ月ずれている。
 octopus「たこ(八本足)」、オクターブ「八度」などがある。
神無月_e0020386_2234125.jpg
 花札は鹿に紅葉。無視するのを「シカト」というが、この花札を見て欲しい。十月(と)に鹿が後ろを向いてシカトしていることから「シカト」という言葉が始まっているそうである。

 この意匠は、てっきり有名な「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき」(猿丸大夫?)から来ているかと思ったら、どうも違うらしい。

 「下紅葉かつ散る山の夕時雨 濡れてやひとり鹿の鳴くらむ」(藤原家隆)が元だということである。

 余計なことだが訳を載せる。:
木の下葉が紅葉し始め、かつ散り始めた寂しい山の夕方の時雨の中で、雄鹿が濡れながら妻を呼んでいるのだろうか。

 …う〜ん、寂しすぎるょ〜!