お薦め本「マンガ狂につける薬」

 最近(6/1)に三冊目がでた。作者は呉智英(くれともふさ)さんである。最初は読み方が分からなくて「ごちえ」と読んでいたりしたが、とかく人名は難しい。

 我が家に一冊目と三冊目がある。一冊目を読み始めたらぐんぐんと引き込まれて、最新刊も読みたくなったので今買ってきたのである。読むとマンガに対する考えが変わる、またはクリアになること受け合いである。率直で素直な感性の知識人がマンガを読み解けばこうなるかという本である。30冊以上のマンガとそれに対応する古典本との対比で書かれていて、それぞれ読み切りで読みやすい。それというのも元はダヴィンチという雑誌に連載されていたものをまとめたからである。

 著者はM大学でマンガ論の講義をしている。そう話すと「え〜!マンガを読んでるとバカになりませんか」とよく聞かれるらしい。バカはご自身である。マンガを読んでいようといまいとバカになる奴はどう転んでもバカになる、バカにならない奴はどっちみちバカにならない。…と明快な文章が書いてある。そう、とにかく明快なことがこの本の特徴の一つである。

 小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」など名状しがたい感覚や戸惑いをマンガに感じたことのあるひとは是非この本をお読みになると良い。それらを納める言葉を与えてくれるのである。

 この本のおかげで、幸か不幸か紹介されている本やマンガを読みたくなってしまった。本の雑誌「ダヴィンチ」の陰謀かもしれない。
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