カテゴリ:お薦めDVD( 21 )

 久しぶりに時間を忘れて観た。ネタバレになるのであまり書けないのだが、こういう映画って脚本が良いんだろうなって思ってしまう。
 
 デンゼル・ワシントンやジョディ・フォスターなどアカデミー賞級の名優が出演していて、さすがの演技力である。無言で何かを訴えるその表現力にリアリティーが滲み出る。

 舞台はマンハッタンのウォール街の銀行の中と外だけで進んでいくのだが、登場人物たちの心理戦がとにかく秀逸である。

 派手な撃ち合いを期待される人には不向きであるが、人種差別に対するものや色々な社会批判、小憎らしい洒落た行動も散りばめられていてもう一回観たくなること必至の名作である。

 う〜ん、ヤラレタ!と思ってしまいました。
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 藤沢周平さんの原作を山田洋次監督がメガホンをとった。

 「たそがれ清兵衛」のときもそうであったが、普通なら何も目立つこと無く一生を終えていくだろう市井の人が主人公である。

 主人公はたまたま起きた事件をきっかけに世の中の流れの先頭に押し出されていく。そこで初めて誇り高い凛とした人間性と実力を発揮させる。それもやむを得ず、図らずもという形で。

 これが堪らなく心地よく爽やかな感動を与えてくれる。

 感動の所以は、どこにあるのだろう。

 実力とは関係なくアピールをしなくては取り残され、いざとなると中々凛とした行動がとれない世の中の風潮にあるのだろう(他人事ではない・・・かも)。

 目立たなくても自己主張しなくても、凛とした志の高い人はいつの時代でもどこの場所にも存在している。色々な人と知り合う楽しみはそこにもあるというものだ。

 時代背景なども丁寧に描写されていてジックリと楽しめる映画になっている。

 
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 久しぶりに時間が取れて、ゆっくりとDVDを見る事が出来た。

 2005年度のアカデミー賞外国映画部門にノミネートされたスエーデン作品。

 簡単な粗筋を(粗筋と言えば簡単は当たり前…と一人突っ込み)!
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 世界的に成功した指揮者ダニエルは、体調を崩していつ死ぬかもしれない状態となり第一線を退く。
 心を癒すために生まれ故郷へ戻ってくるが、そこは幼少の頃虐められた記憶とも重なる。

 ある日、地元の聖歌隊の指揮を頼まれ、成功とは異質な純粋な音楽の歓びを見いだす。そして・・・。
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 素晴らしい音楽は身の回りの何処にもある。それを見つけさえすればいいんだ、と熱く語るダニエル。歌う前に心を開き一つになる重要さを説く。コンクール参加に反対する気持ちもよく分かる。また、牧師の奥さんが叫ぶキリスト教批判にもビックリした。

 一つ一つのテーマは結構重く興味深いものがあるので、もう少し丁寧に書き込んでくれると良かった。

 この映画を見ているとハマったら気持ちいいんだろうなと、合唱をしている人が羨ましい気持ちになりました。合唱好きな人には絶対お薦めです。
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 スペイン版のアカデミー賞ともいわれる99年度ゴヤ賞で最優秀作品賞、最優秀主演女優賞を獲得した、『ベルエポック』のフェルナンド・トルエバ監督によるドラマ。主演は『裸のマハ』のペネロペ・クルス。美人だと思うのだが管理人には少し濃いかな~。

e0020386_20574622.jpg スペインの内戦下、ドイツから映画制作を頼まれ、苦悩した末彼女を筆頭にドイツへ渡り、映画の製作をする。しかしユダヤ人の迫害や大臣の求愛などに翻弄される。そんな中彼女は捕虜(エキストラ)の青年を好きになり、彼を匿い事件を起こす。しかしもともとの彼氏である監督のアイディアで、彼女は青年とパリへと脱出する・・・彼女のダンスはエキゾチックで華麗だった。

 第二次大戦中のドイツが舞台。ユダヤ人迫害など重苦しくなりがちであるが、結構喜劇仕立てで笑える。芸術と男と女。大人の世界が見えてくる。主人公のマカレナを演じるネロペ・クルスよりも監督役のアントニオ・レシネスが渋くてかっこいい。
 
 ややお薦め。
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 DVDその16《ダニー・ザ・ドッグ》に続くジェット・リー主演の映画である。

 マーシャルアーツの原点となった実在の人物の物語である。前作よりもジェット・リーの技が美しい。格闘技を見るのが好きで大学時代に空手部だった管理人にはそれだけでも楽しめる作品である。

 ストーリー的には新味はあまりない。肉体的な力だけでは何も得られないし、勝ち負けだけで判断をしていくのには限界がある等々が語られる。

 活劇としての魅力を求めている人には、まあ見ても損は無い。60点くらいかな。

 ロニー・ユー監督、香港・アメリカでの製作、2006年。
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暴力はしたくもないし、されたくもない。

私は、基本的に小心者で、臆病である。しかし、格闘技はするのも、見るのも好きである。学生時代に空手を、教員になってからも柔道、空手の顧問をしたこともある。

ビートたけしが描く映画に暴力が繰り返し出てくる。人間にとって暴力とは何であるのか?実は人間は心の底ではそれを求めているのではないのだろうか?不気味である。暴力ではなく、自分の心がである。

 《ダニー・ザ・ドッグ》孤児として育てられ、犬のように首輪をして手なずけられ殺人マシーンとなったダニー。記憶も感情もない灰色の日常。

 ダニーには「HERO」のジェット・リー。ダニーに愛を教える盲目のピアニスト、サムを モーガン・フリーマン。彼に恋心を抱く初々しい18歳の少女、 ヴィクトリアに『アンジェラの灰』のケリー・コンドン。悪漢バートには『スターリングラード』のボブ・ホスキンス。

 配役に不満はない、過不足なくハマっている。ただ、おじさんとしては悪漢バートにはもう少し悪を追求してほしかった。悪に、暴力に入っていくその《自然さ》を演じて欲しかった。
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 最初は素朴なだけの中国映画だと思っていた。中国人が登場し、まさに山水画のような世界が展開する。仙人が出てきても驚かないだろう。

 村の娘達が素朴で美しい、衣装もカラフルで山々の緑に映えている。 

 『小さな中国のお針子』は、中国人のダイ・シージェ監督が実体験を元にフランス語で書いてフランスでベストセラーとなった『バルザックと小さな中国のお針子』を映画化したものである。毛沢東の時代下放させられた知識階級の二人の青年が村のお針子と出会う物語。

 フランスでの経験、勉強がこの映画から中国映画の泥臭さを抜き出しフランス映画の香りを付け加えた。

 美しく切ない。大人が見ても胸キュンとなるラブストーリーである。見て損はありません。
10/10点です。
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映画の話しの前に高遠桜の実況中継です。町の中は八分咲き。メインの高遠城趾(町内より高台にある)は六分咲きくらいです。写真は町内です。

 さてさて、始まりはじまり、時は19世紀、所は花の都パリ。連日華やかなショーが繰り広げられるオペラ座で、怪人ファントムによる事件が起きる。若く美しいクリスティーヌは、父の死後、謎の指導者「音楽の天使」(実は怪人ファントム)からレッスンを受け、やがてオペラ座のプリマを演じるまでになる。    
 クリスティーヌの幼なじみ、ラウルは、彼女の魅力に惹かれ愛を成就しようとする。 ところが「音楽の天使」ファントムはクリスティーヌをオペラ座の地下にある暗黒世界へ導き、自分と共に生きるよう願い出てラウルにも負けない愛を語る。しかし、クリスティーヌがファントムの真実の姿を知ったことから、運命は…。

 筋書きは紙芝居的な単純なものであるようだが、私には考えさせられることが多い映画であった。

 人間の意識と無意識のせめぎ合いが描かれているように思える。美女クリスティーヌ、善玉の子爵ラウル、悪玉の怪人ファントムがそれぞれ人間、意識、無意識に対応しているのではないか。

 何よりも美女クリスティーヌが怪人ファントムの理不尽(理由は説明できない、なにしろ無意識の世界である)な魅力に抗しきれずに恍惚(失神する程である)としてしまうのが非常に頷ける。
 それに反して善玉ラウルのときにはそれほどの(失神するほどの)恍惚感は得られない。ラウルが表舞台に住み、怪人ファントムは地下の暗闇に住む。まさに意識と無意識そのものの図式である。

 最後、老人となったラウルが愛妻クリスティーヌの墓を見舞う。そこには怪人ファントムの徴(しるし)の一輪のバラが落ちていた。

 人間は無意識の暗闇を追い払ったつもりでも実は一生無意識と離れられないと主張しているようであった。また悪玉の怪人ファントムが「音楽の天使」と呼ばれ二義性を持っていることも暗示的である。85点
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 2019年、近未来の物語。

 リンカーンは大気汚染から救いだされ、完璧に管理された味気ない都市空間のコミュニティで暮らしている。ここで暮らす人々の夢は、地上最高の楽園「アイランド」へ行くこと、ときどき行われる抽選会が彼らの最大の関心事だ。

 遺伝子操作による生命科学の進歩は想像を超える早さで神の領域に近づいているように見える。

 科学の進歩が必ずしも人類の幸福を意味しないことは歴史が証明している。人類は原子の火というプロメテウスの火を手に入れた。その後、人類は核爆弾を作り使用してしまった。

 そのことを考えると遺伝子操作という創造主の真似事が再び人類を破滅に追い込まない保証は無い。

 この映画は科学の危険性、いや科学を使う人間の危険性を描き出している。

★★★☆☆
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 ビデオに撮りためていた《トゥムレーダー2》を見た。

 特に語るほどの映画ではないけれど活劇の爽快感があり、女性の主人公ララを演じるアンジェリーナ・ジョリーがかっこいい。

 映画を見るたびに素敵な女性を発見する。《管理人たっちゃん》がいい加減なのか。いや、そうではなくて世の中には素敵な女性が一杯いるということであろう。

 この映画のキーワードは「パンドラの箱」である。パンドラはご存知のようにギリシャ神話に出てくる人類最初の女性である。

 映画では悪人(ノーベル賞をとった生物学者)がこの箱の中の病原菌を手に入れ、その解毒剤でもうけようとする、非常に分かりやすい西洋版水戸黄門物語である。その点では《007》もこのパターンであり、ある意味映画の王道でもある。

 パンドラの箱に入っていた疫病はいろいろあっただろう。エイズもその一つであり、将来新たな病気も発見されるに違いない。

 もちろん病気は悲惨なものであり、避けたいものである。しかしその結果ある種の選択が行われていることも事実である。

 現在の人類はコレラやチフスや梅毒や色々な病気の篩(ふるい)にかけられて生き残ったものである。

 エイズも新たな篩である。 篩は病気以外にも環境問題、戦争、災害など様々である。

私たちはなぜ生き残り、何処へ行こうとしているのか?目的(目標)は?
☆☆★★★
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