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「マジメも休み休み言え」

 ユング派の心理学者河合隼雄さんの言葉である。

 文科省と組んで配布した「心のノート」では少しミソを付けた感のある隼雄センセイだが、タイトルの言葉には、そうそう上手いこと言うな〜と、感心しました。

 不肖、ワタシなんぞは緊張する真面目な場面に成れば成るほど、どうしてもギャグを言いたくなって顰蹙を買うことが多い。病気であると診断してくれる愛情ある友人も数多くいる。

 長年の経験で勝手に判断すると、二流には余裕の無いモノが多い。真面目に徹しきれずに威圧感や大げさな見せかけで胡麻化しているのである。総じて後味の悪いモノが多い(人、話し、本、映画、音楽、食べ物、絵画などすべて同じことが言えるような気がする)。

 一流は、もちろん不真面目というのではない。真面目さの中にも余裕と膨らみや展望がある。接した後で何だか元気のでることが多い。

 三流の自分としては、せめて一流に見せかける偽造だけは避けようと思うのだが凡人の常として見栄を張ってしまうこともあり、それに起因する自己嫌悪も日常茶飯事である。

 車のハンドルも《アソビ》が無くては即、危険運転、事故につながる。
 
 ましてや、人間や社会は車などとは比較にならない程複雑なものである。
 そこに《アソビ》が無いとしたら、事故が起きても不思議ではないだろう。