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宇宙を考える-5

大好きな映画「Back to the future」の三部作の最初、ドックがトイレで頭をぶつけてタイムマシンを発明する場面でこう叫んでいた”…相転移が起きて…”。 楽天的で明るく、変人でアイデアに満ちている(ように見える)科学者のドックに憧れている私です。

 「相転移」とは、水を例にとると、水蒸気になったり水になったり氷になるように状態が変化していくことを意味している。

 宇宙誕生の10の-44秒後のプランク期の終わりに真空のエネルギーをきっかけにインフレーションが起きる。

 そして、時間の経過と共に宇宙は最初の相転移を起こす。「力の卵」というべきものが重力と大統一力(後ほど説明予定…とりあえず、そんなものかと思ってください)の二つに分かれる。
 
 インフレーションが終わり、急膨張のおかげで温度は10の32乗Kから10の27乗Kに下がる。それが10の-34秒後である。

 こうやって宇宙は相転移を繰り返し重力や電磁気力が変化したり、温度を変えたりする。

 二回目の相転移は直ぐ続き、大統一力から強い力が分かれる。この期間は宇宙も忙しく目まぐるしく変化する。この相転移によって宇宙は超高温の火の玉になる、これが狭義のビッグバンである。→続く。